TOP > CADTOOL > 板金展開 > 技術情報と展開図一覧 板金板取り展開図
板金展開 技術情報と展開図一覧

ご購入前もご購入後も利用できる
技術情報
- 参考情報一覧 -

 

CADTOOL板金展開に関するその他の付帯情報です

CADTOOL板金展開における展開図の計算方法や対応している展開パターンの一覧、過去のマニュアルダウンロードなど、機能以外の付帯情報です。ご購入前もご購入後も さまざまな場面でお使いいただけます。「カテゴリ」を選択するとそのカテゴリに属する技術情報が表示されます。

なお、CADTOOL板金展開の製品概要についてはこちらのリンクからご覧いただけます。ぜひご一読いただければと思います。

- "CADTOOL板金展開"とは? - ⇒ いますぐ概要を知る


板金板取り展開図


展開図作成機能に関する技術情報です。
CADTOOL板金展開で用意されている展開コマンド一覧もこちらになります。

板金展開コマンド一覧

通常コマンド(64種類)

板金展開9 板金展開コマンドで行える形状は下記の通りです。
(TYPEとは、同じ形状で入力方法が異なるコマンドのことです)

01.円柱
01.円柱
1. 斜切断(TYPE1)
2. 斜切断(TYPE2)
3. 2切断(TYPE1)
4. 2切断(TYPE2)
02.角柱
02.角柱
1. 斜切断(TYPE1)
2. 斜切断(TYPE2)
03.円すい
03.円すい
1. 斜切断中心差
2. 水平切断同芯
3. 水平切断左偏芯
4. 水平切断右偏芯
5. 2切断中心差
6. 2切断同芯
7. 円すい台斜切断
8. 円すい台左偏芯
9. 円すい台右偏芯
04.角すい
04.角すい
1. 斜切断中心差
2. 水平切断同芯
3. 水平切断左偏芯
4. 水平切断右偏芯
05.円の連結部
05.円の連結部
1. 2円管(TYPE1)
2. 2円管(TYPE2)
3. 2円管(TYPE3)
4. 2楕円
06.円管エルボ
06.円管エルボ
1. (TYPE1)
2. (TYPE2)
07.変形2片エルボ
07.変形2片エルボ
1. 補強板付き(TYPE1)
2. 補強板付き(TYPE2)
3. 三角中片付き(TYPE1)
4. 三角中片付き(TYPE2)
08.角丸
08.角丸
1. 角側傾斜中心差
2. 丸側傾斜中心差
3. 平行中心差
4. 平行同芯
5. 角楕円傾斜中心差
09.丸角の連結部
09.丸角の連結部
1. 傾斜中心差ねじり
2. 平行中心差
3. 平行同芯
4. 角穴傾斜中心差
5. 角穴平行中心差
6. 角穴平行同芯
10.角ダクト
10.角ダクト
1. 高さ変え
2. 曲げ高さ変え
3. ねじり曲げ高さ変え
4. 任意ねじり平行
5. 任意ねじり曲げ
11.円柱から分岐1
11.円柱から分岐1
1. 円柱傾斜中心差
2. 円柱傾斜
3. 円柱垂直
4. 角ダクト傾斜中心差
5. 角ダクト傾斜
6. 楕円柱傾斜中心差
12.円柱から分岐2
12.円柱から分岐2
1. 円すい中心差
2. 円すい傾斜
3. 角すい中心差
4. 角すい傾斜
5. 角丸中心差
6. 角丸傾斜
13.補強板付きT字管
13.補強板付きT字管
1. (TYPE1)
2. (TYPE2)
3. (TYPE3)
4. (TYPE4)
5. (TYPE5)
6. (TYPE6)
14.角柱の角から分岐
14.角柱の角から分岐
1. 円柱傾斜
2. 円すい中心差
3. 円すい傾斜
4. 角すい中心差
5. 角すい傾斜
6. 角丸中心差
15.円すいに直立
15.円すいに直立
1. 中心を外れた円柱
2. 中心を外れた角ダクト
3. 頂きから角柱
16.円すいから円柱
16.円すいから円柱
1. 円すい(TYPE1)
2. 円すい(TYPE2)
3. 円すい台(TYPE1)
4. 円すい台(TYPE2)
5. 円すい台中心差(TYPE1)
6. 円すい台中心差(TYPE2)
17.円すいから円すい
17.円すいから円すい
1. (TYPE1)
2. (TYPE2)
3. 円すい台(TYPE1)
4. 円すい台(TYPE2)
5. 円すい台中心差(TYPE1)
6. 円すい台中心差(TYPE2)
18.円すいから角ダクト
18.円すいから角ダクト
1. (TYPE1)
2. (TYPE2)
3. 円すい台(TYPE1)
4. 円すい台(TYPE2)
19.円すいから角丸
19.円すいから角丸
1. (TYPE1)
2. (TYPE2)
20.角すいから分岐
20.角すいから分岐
1. 直交する円柱
2. 頂から円柱
21.球
21.球
1. 単体
2. 円柱中心差
3. 角ダクト中心差
22.2円管分岐
22.2円管分岐
1. 同径
2. 異径
3. 異径左右対称
4. 異径基面半円
5. 平行
6. 平行左右対称
7. 平行基面半円
8. 平行楕円
9. 楕円左右対称
23.3円管分岐
23.3円管分岐
1. 異径
2. 異径左右対称
3. 平行
4. 平行左右対称
24.2角ダクト分岐
24.2角ダクト分岐
1. 標準
2. 左右対称
3. 基面半円
25.らせん板
25.らせん板
1. 円柱
2. 円すい
26.エルボから分岐
26.エルボから分岐
1. 水平分岐
2. 垂直分岐
27.曲げ管分岐
27.曲げ管分岐
1. 垂直分岐
2. 水平分岐
28.特殊エルボ
28.特殊エルボ
1. 円管漸縮2片
2. 楕円漸縮2片
3. 円管漸縮3片
4. 楕円漸縮3片
5. 楕円-円2片
29.円柱交差部
29.円柱交差部
1. 直交
2. 斜交
30.変形角丸
30.変形角丸
1. 平行対称(TYPE1)
2. 傾斜中心差(TYPE1)
3. 平行対称(TYPE2)
4. 傾斜中心差(TYPE2)
31.円柱円弧切断
31.円柱円弧切断
1. 1円弧(TYPE1)
2. 1円弧(TYPE2)
3. 2円弧(TYPE1)
4. 2円弧(TYPE2)
32.奇数角柱
32.奇数角柱
1. 斜切断(TYPE1)
2. 斜切断(TYPE2)
33.円すい円弧切断
33.円すい円弧切断
1. 円弧切断中心差
2. 円弧切断同芯
3. 円弧切断偏芯
4. 半円切断
5. 半円切断2
34.奇数角すい
34.奇数角すい
1. 斜切断(TYPE1)
2. 斜切断(TYPE2)
3. 水平切断左偏芯
4. 水平切断右偏芯
35.星形柱
35.星形柱
1. 三角
2. 四角
3. 五角
4. 六角
5. 正五角
6. 正六角
36.星形すい
36.星形すい
1. 三角
2. 四角
3. 五角
4. 六角
5. 正五角
6. 正六角
37.縦割り球
37.縦割り球
1. 楕円球
2. 紡錘球
3. 半楕円球台
4. 半紡錘球台
38.横割り球
38.横割り球
1. 楕円球
2. 紡錘球
3. 楕円体台
4. 紡錘体台
39.鏡板
39.鏡板
1. 皿形鏡板
2. 半楕円体形鏡板
40.多角形オブジェ
40.多角形オブジェ
1. 柱頭
2. 蛇腹
3. 花瓶(TYPE1)
4. 花瓶(TYPE2)
5. 花瓶(TYPE3)
6. 花瓶(TYPE4)
41.角角
41.角角
1. 底面三角
2. 底面四角
3. 底面五角
4. 底面六角
42.角星形
42.角星形
1. 三角
2. 四角
3. 五角
4. 六角
43.丸角
43.丸角
1. 三角
2. 四角
3. 五角
4. 六角
44.丸星形
44.丸星形
1. 三角
2. 四角
3. 五角
4. 六角
45.縦割り円柱
45.縦割り円柱
1. 角度割り(TYPE1)
2. 角度割り(TYPE2)
3. 平面割り(TYPE1)
4. 平面割り(TYPE2)
46.縦割り円すい
46.縦割り円すい
1. 角度割り
2. 円すい台角度割り
3. 平面割り
4. 円すい台平面割り
47.角ダクト2
47.角ダクト2
1. 直ダクト
2. 直ダクト高さ変え
3. 曲げダクト
4. 曲げダクト高さ変え
48.異形角すい台
48.異形角すい台
1. 三角
2. 四角
3. 五角
4. 六角
49.異形角丸
49.異形角丸
1. 三角
2. 四角
3. 五角
4. 六角
50.鏡板から円柱
50.鏡板から円柱
1. 皿形鏡板
2. 半楕円体形鏡板
51.小判形と丸 New!
51.小判形と丸
1. 小判側傾斜中心差
2. 丸側傾斜中心差
3. 平行中心差
4. 平行同芯
52.ねじり羽根 New!
52.ねじり羽根
1. 内羽根(TYPE1)
2. 内羽根(TYPE2)
3. 外羽根(TYPE1)
4. 外羽根(TYPE2)
53.円すい台から円柱1 New!
53.円すい台から円柱1
1. 同芯
2. 偏芯右側垂直
3. 偏芯左側垂直
4. 偏芯手前側垂直
5. 偏芯奧側垂直
6. 偏芯任意
54.円すい台から円柱2 New!
54.円すい台から円柱2
1. 同芯
2. 偏芯右側垂直
3. 偏芯左側垂直
4. 偏芯手前側垂直
5. 偏芯奧側垂直
6. 偏芯任意
55.放射2分岐 New!
55.放射2分岐
1. 等角(TYPE1)
2. 等角(TYPE2)
3. 任意角(TYPE1)
4. 任意角(TYPE2)
56.放射3分岐 New!
56.放射3分岐
1. 等角(TYPE1)
2. 等角(TYPE2)
3. 任意角(TYPE1)
4. 任意角(TYPE2)
57.放射4分岐 New!
57.放射4分岐
1. 等角(TYPE1)
2. 等角(TYPE2)
3. 任意角(TYPE1)
4. 任意角(TYPE2)
58.放射5分岐 New!
58.放射5分岐
1. 等角(TYPE1)
2. 等角(TYPE2)
3. 任意角(TYPE1)
4. 任意角(TYPE2)
59.放射6分岐 New!
59.放射6分岐
1. 等角(TYPE1)
2. 等角(TYPE2)
3. 任意角(TYPE1)
4. 任意角(TYPE2)
60.蛇行ダクト New!
60.蛇行ダクト
1. TYPE1
2. TYPE2
3. TYPE3
4. TYPE4
61.ベンチュリー New!
61.ベンチュリー
1. 側面傾斜角指定
2. 側面傾斜距離指定
3. 上面側面傾斜
62.シュート乗継口 New!
62.シュート乗継口
1. 開き口側板平面
2. 開き口母管孔矩形
3. 絞り口側板平面
4. 絞り口母管孔矩形
63.シュート口 New!
63.シュート口
1. 傾斜距離中心差
2. 傾斜角中心差
3. 傾斜距離指定
4. 傾斜角度指定
N01.任意形状と丸 New!
N01.任意形状と丸
1. 平行同心
2. 平行中心差
3. 上面傾斜中心差

板厚を考慮した展開図作図コマンド(10種類)

10種類の板金展開図の作図コマンドは、板厚を考慮した展開図に対応しています。
板金展開9 厚肉対応 板金展開コマンドで行える形状は下記の通りです。

  • U01.厚肉円管斜切断U01.厚肉円管斜切断
  • U02.厚肉円すい台U02.厚肉円すい台
  • U03.厚肉円管エルボU03.厚肉円管エルボ
  • U04.厚肉円管分岐U04.厚肉円管分岐
  • U05.円柱が貫通する厚肉円管U05.円柱が貫通する厚肉円管
  • U06.厚肉角管斜切断(2分割・曲げタイプ)U06.厚肉角管斜切断(2分割・曲げタイプ)
  • U07.厚肉角管斜切断(溶接タイプ)U07.厚肉角管斜切断(溶接タイプ)
  • U08.厚肉四角すい(溶接タイプ)U08.厚肉四角すい(溶接タイプ)
  • U09.厚肉角丸U09.厚肉角丸
  • U10.円すい台から厚肉円管分岐U10.円すい台から厚肉円管分岐

参考文献について

板金展開に関する図書類は多数出版されていますが、CADTOOL板金展開では下記の文献を参考に開発をスタートしております。

・実物写真入り板金板取り展開図集 大西久治 著 理工学社 1991年 全訂31版
・板金製缶展開板取りの実際 繁山俊雄 著 理工学社 2009年 第1版42刷

前者の初版は1952.12.31で実に60年以上前の本になり、現在、全訂版42刷(通算90刷)で販売されている息の長い本であります。後者の初版は1973.9.20でこちらも40年近くの歴史がある本になり、特に“板厚を考慮した展開板取り”に関して他書ではあまり見ない詳しい説明があり大変参考になったものです。

このような歴史のある本が現代でも現役で活用されているというところに板金展開の奥深いところがあるように思います。これらの本の基本は製品の三面図等から各種の幾何学的な技法を駆使して展開図を作成するものになっていますが、これらの本が今でも売れているということは現代でもこの方法で金属板にケガキ線をかいて板取りをしている現場もあることと思います。

ただし展開図を作るというのは基本的には幾何学の計算となりプログラム化しやすい部類のものでもあります。実際にネットで検索すればいくつか板金展開ソフトがヒットしますしエクセル等のマクロを使って作成している人もいると思います。できた展開図は基本的にはどれも同じものにならなければなりませんのでソフトウェア商品としてはなかなか差別化のしにくい分野になっていると思います。

展開図計算方法

3次元座標展開方式

CADTOOL板金展開では単純な幾何計算による展開図ではなく一旦、製品の3次元座標を求めておき、それを元に展開図を作成するという3次元座標展開方式という方法を多くのコマンドで共通して使うようになってきています。

詳しくは説明できませんがこの方式では展開図より先に3次元で製品の座標を求めているので、それを元に三面図を表示したり、立体的なイメージで確認できるアイソメ図の表示が容易にでき、さらにアイソメ図はぐるっと回転させていろいろな方向から形状を確認することができるようになっています。そして三面図やアイソメ図で確認した同じ3次元座標から展開図を作るので入力ミスの低減につながっていると考えています。またこれらの三面図やアイソメ図もCADに作図したりDXFファイルに出力することができますので展開図と一緒に作図しておけば製作現場にも分かりやすい図面を作成することができます。


標準の板金展開図コマンドの計算について

標準の板金展開図コマンドでは板厚は考慮されていません。入力されたデータにしたがって形状の3次元座標を計算し、展開図にする面を幾何学的に展開していきます。

したがって板厚がある場合は通常、板厚中心の寸法データを入力しますが、形状や曲げ角度、加工方法等により材料が伸びたりしますので、展開形状を組み立てた場合にずれが生じることがあります。そのため、入力データを補正する必要が出てくる場合がありますが、標準の板金展開図コマンドではそうした補正機能はありません。したがって必要に応じてユーザー側で補正したデータを入力するということになります。

ユーザーが入力データを補正しなければならないというのは板金展開ソフトとして機能が落ちるようにも感じるかも知れませんが、どの程度補正するかというのが逆にユーザーのノウハウとなります。

厚肉対応板金展開図コマンドでは、板厚を考慮した展開図を作成することができ、後で説明する曲げ係数によって板の伸びを考慮することができますが、曲げ係数をいくつにすればよいかというのも、やはりユーザーのノウハウになってきます。誰もが手に入れられる技術計算ソフトを使う上ではこのノウハウこそが武器になりますので、そういう観点でCADTOOLシリーズを活用していただけるとありがたいです。

なおVer9では一部のコマンドで簡易板厚補正の機能を追加しています。鋼管サイズを多用する現場では外径や板厚を記憶している方も多く、入力時に外径から板厚を引いて板厚中心の寸法を入れるのも面倒です。簡易板厚補正のあるコマンドではあらかじめ補正板厚と曲げ係数を設定しておけば直径寸法は外径寸法で入力できるようになります。